ハーパーズアイランド

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ハーパーズアイランド シーズン1(全13話)

孤島で起こる連続殺人事件という、ミステリーの王道的なシチュエーションで展開するシリーズドラマ。
ファイナルシーズンまでいかないと完結しないというパターンではなく、シーズン1の全6巻(全13話)で完結するようになっているので、その点、終わりが見えないままひたすら続いていく心配がなくていい。
孤島で開催されるウェディングパーティーにみんなで参加するという設定なので、最初はやたらと明るいんだけれど、人が死んでいくごとに、誰が殺人犯かわからないという疑心暗鬼の中、確実に雰囲気が悪くなっていく変化がスゴい。
テレビ放映用として構成されているので、いいところでコマーシャルが挿まれる空白が入ったり、きちんと一話ずつ、次の展開が気になるようなヤマ場で終わるように上手に組み立てられているあたり、とても芸が細かかった。
登場人物は総勢25人。つまり、容疑者も25人。
映画と違い、作品自体の時間がたっぷりとあるので、見ているうちに登場人物一人一人の個性がわかるようになってきて、そこからが面白い。
観ていくうちに、「こいつが犯人じゃないか!?」という予想を立てるのだけれど、それがことごとく覆されていく。犯人だと思っていた人がどんどん死んでいく。全部で6回ぐらいは予想をひっくり返されたと思う。