所有するということ

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所有とは、自分の好きな時にそれに接することが出来ることだと定義すれば、別にそれが自分の部屋の中にある必要はない。
近くに図書館やブックオフがあれば、そこにある本はすべて自分が所有しているのだと考えても構わないと思うし、近くにTSUTAYAがあれば、やはりそこにある映画やCDは自分が所有していて、代わりに保管をお願いしている、と考えても大きな違いはないと思う。
本当の意味での「所有」のことを考えると、それは自分の頭の中にあって決して失われることがないものだとも定義出来る。
本の中の文章や、音楽のフレーズが心の中に残っていれば、本やCD自体は自分の手元になくても、それは間違いなく自分が所有していると言っていい。
いずれの定義にしろ、自分の手元に物がある、ということと自分がそれを所有しているということは別のことなのだ。
だから、自分の手元に物を集めたり残したりすることには、こだわっても仕方がない。自分の中にない物は、自分の持ち物ではないのだし、自分の持ち物でないものならば、それがどこに置いてあったとしても同じことだ。