『知的生産術』の面白かった箇所書き出し


出口さんはここ数年、コンスタントに著書を出し続けている。
新刊の『知的生産術』は、出口さんが学長に就任したAPU(立命館アジア太平洋大学)についての記述が多くなっていて、直近の環境での活動を知ることができる。

出口さんの行動規範の中でとくに共感するのは、スピード重視のところ。
年齢を重ねても、思考が硬直することなく、常にみずから進化を繰り返し、新しい事への挑戦をし続けている人で、その柔軟さがものすごいなと思う。

自分もこのような年のとり方をしたいと思わせる、数少ないロールモデルで、そういう人がいるということは、これから先の時間を生きていく大きな希望になっている。

とくに面白かったところ

時間は有限で、1日は24時間しかありません。時間を有効に使うには、取捨選択が必要になります。
僕の場合、取捨選択の基準は単純で、まず「好き、嫌い」です。
「好き、嫌い」で決めているのは、何ごとも、好きなことなら長続きするからです。
「好きこそものの上手なれ」です。(p.100)

AとBの2択があって、どちらも同じくらい「好き」な場合は、「コインの裏表」で決めます。選択肢が3つ以上あって、「どれも同じ程度に好き」ならば、あみだくじで決めます。
情報を集め、期限を決めて考え、それでも結論が出なければ、あみだくじかコインの裏表で決めればいい。長々と考えるのは時間の無駄です。(p.101)

僕はダーウィニストですから、「将来何が起こるかは誰もわからない。人間にできることは、運(適当なときに適当な場所にいること)と適応だけ」と心底思っています。(p.104)

「新しい企画を考えなければいけないが、なかなか思いつかない」「決断を迫られても、とっさに決めることができない。つい先延ばしにしてしまう」「論理的に考えたり、話したりするのが苦手」といった悩みがあるとしたら、その主因はおそらく「インプットの絶対量が少ない」からです。仕事が思うようにいかないのは、たいていの場合、インプット不足に原因があると言っていいと思います。(p.132)

漫画家で文筆家のヤマザキマリさんが著書『男性論ECCE HOMO』の中で、「さまざまな行動によって得た知識や経験に基づいた、想像力のよすがとなる自分オリジナルの辞書をつくっておけば、それが思いがけない方向から自分を助け、新たな展開を生む軸を生み出してくれるはず」
と書いていましたが、僕も100%同感です。
インプットした情報を自分の言葉で置き換える(≒自分オリジナルの辞書をつくる)ようにすると、思考の軸ができるようになります。(p.142)

僕は、「小さなことでも、どうするかをすぐに決めて早く行動を起こす」ことがとても大事だと思っています。
意思決定のスピードを上げると、単位時間内にできることが増えていくため、生産性が上がります。判断に迷っている場合は「仮決め」でいいから、とにかくいったん結論を出すことが重要です。
ゼロから考えて、新しい価値を生み出す時代では、猛スピードでラン&テスト、すなわち試行錯誤を繰り返すことが重要です。
何もしないでグズグズしているより、早く決めて実行に移したほうが物事はまちがいなくいい方向に進みます。(p.145)

僕は、健康に関する諸説をまったく参考にしていません。なぜなら、睡眠も食事も、個人差が大きいからです。
何時に寝て何時に起きてもいいし、朝食に何を食べてもいい。夜に入浴してもいいし、朝に入浴してもいい。
自分のカラダのことは、経験的、体験的に自分が一番わかっているのですから、「自分に合ったやり方」で体調をコントロールすればそれでいいのではないでしょうか。(p.179)

僕が、大学のあるべき姿として共感しているのが、エジプトにある世界最古の大学のひとつ、アズハル大学の3信条です。
「入学随時、受講随時、卒業随時」
勉強したいと思ったときに入り、学びたいことを学び、学び終えたら出ていく。(p.222)

僕は、川の流れのように流れていく人生が一番素晴らしいと思っています。10年先のことなど、誰にもわからない。だから、キャリアアップの詳しい設計図を考えたりせず、自分がそのときにやりたいと思ったことを一所懸命やっていけばいい。人間の99%は、偶然で選んだ仕事のままで一生を終えるのです。(p.253)

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