おもてなしの経営学


おもてなしの経営学(中島聡/アスキー)

著者は、コンピュータ黎明期のアスキーやマイクロソフトを知る数少ない日本人で、伝説的な存在ではあるけれども、この本の内容は20年以上前の昔話しについやされている部分が多く、新しい事柄について得るところは、あまりなかった。
だから、タイトルをそのまま受け取って、今のネット企業の経営学についての内容を期待してもダメで、どちらかというと、ネットが普及する以前の企業というのはどういう雰囲気だったのか、ということがよくわかる本として、より有用だと思う。
以前に雑誌に載った記事や、ブログのエントリからの転載で構成されている部分が多く、焼き直し的な感じがする構成だったのは残念だった。その上、後半半分は他の人との対談で占められているので、内容の密度的には、新書本というよりは雑誌に近い感じがある。
文調としても、テーマとしても、ブログとしてネット上でリアルタイムで読んだほうが、はるかにふさわしい内容だと思った。筆者のブログは、とても面白い。
http://satoshi.blogs.com/
【名言】
スティーブ・ジョブズが復帰してからのアップルの躍進には、本当に感心してしまう。アップルを他の企業と大きく違う企業にしている要素は何かと言えば、すごく抽象的な言葉になってしまうが、「作る人たちの魂がひとつひとつの商品に込められている」としか言いようがない。(p.27)
ビル・ゲイツはその場でCairoプロジェクトの取り潰しを決めてしまった。それが、ウィンドウズ95が正式に次世代OSとなった瞬間です。しかし、あの決断のスピードには驚いた。その場で取り潰しですからね。(p.180)
インターネットの時代に生まれたのは幸運だと思っているんです。これだけの転換期だと、新しい職業がかっこう生まれるじゃないですか。古い職業では「教育」というと大学教授になることだったりするけど、50年後には、ブログを書いたりインターネット上にコミュニティを形成することが「教育」だと思われているかもしれない。(梅田望夫)(p.263)

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