ビーチロックカフェ

beachrock.jpg
那覇空港に夜に着いて、今帰仁(なきじん)村にあるビーチロックカフェに行きたいと地元の友人に言うと、「今の時間から今帰仁に行くのは、あり得ない」と言われた。
自分の脳内では、沖縄というのは結構小さいと思っていて、どこに行くにも車で1時間くらいで移動出来るのかと思っていたけれど、思っていた大きさより5倍程でかかった。車で高速を飛ばして2時間以上かかるということだったが、構わずに決行した。
途中から国道を外れて、深い森に入って、完全な山道の中を、藪をかき分けながら20分ほど走り抜けた後にようやく到着。車で来てよかったと思った。もし歩いてきてたら、夜中には真っ暗闇の山の中を行進になるし、3回くらいハブに咬まれてると思う。
ここは「ビーチロックビレッジ」という、大きな村になっている。
その村にモンゴルの包(パオ)のような建物があって、その中には、沖縄に旅行中のバックパッカーが10数名と、地元の酔っ払い親爺が2人。
店のスタッフの人達は、ボランティアスタッフとして短期間だけ働いている人も多く、客に混じって座ってたりするので、区別がつかない。この雑多な感じは、ユースホステルに来たっぽい雰囲気で、かなり楽しい。店に入れば、みんな挨拶をして、お互い話しをして、気持ちがいい空間だ。
基本的には酒を飲むところなので、食べ物のメニューはかなり割り切っていて、「ジャークチキン」と「するめ」のみ。それに反してアルコールは豊富で、世界のビール勢ぞろいと48種類の泡盛、他、各種カクテル。
冷房はもちろんなく、戸が開けてあるので、虫が入ってきたりヒルが落ちてきたりもする。まあしかし、そんなことを気にする人は誰もいない。
「酔いつぶれたらテントがありますから、安心してください」とスタッフの人は言っていたけれど、そんなバーってスゴい。ここには終電もなく、見知らぬ人と語って、酔っ払ったら寝ればいい。
外を歩いてみると。簡易テントがずらりと20個ぐらい並んでいる。テントの一つに、さっき店にいた酔っ払い親爺が横になって、夢見心地で眠りについていた。この村は、山道の奥に作られた桃源郷だ。
■BEACH ROCK CAFE
沖縄県国頭郡今帰仁村謝名1331
0980-56-1126