イントゥ・ザ・ワイルド

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かなり最高に良かった。
今回、どんな映画か、内容も予告もまったく見ずに観に行ったのだけれど、それがとても良かった。前知識ありで観た時よりも、確実に数倍は面白くなったと思う。情報は必ずしも多いほうがいいというわけではないのだと思った。
なので、水晶堂と作品の好みなどが合うと思っている方は、公式サイトや、他のサイトの感想などは見ずに、いきなり無条件で作品を観るのが良いと思う。
今は上映中の映画館が少なくなってしまっていて、ちょっと観るのが難しい映画になっているのだけれど、新宿のタイムズスクエアの中の映画館は、夜の時間帯にもまだ上映している。
映画の良さ、というものが存分に出ている作品だと思った。旅や自然や人との出会いの素晴らしさを思いきり表現する一方で、それらのシビアな部分も、同時にきっちりと表現をしている。このあたりのバランス感が、すごくセンスがいい。
ちょうど、ソローの「森の生活(ウォールデン)」を読んだばかりというタイミングもあって、それを、ソローから150年経った現在の視点で、もっと純粋に再構築したような作品に思えた。
好きだったシーンは、エゾシカを解体する場面、カヤックで激流を川下りするところ、などなどたくさんあった。
人生は本当に楽しいなあ!というような感じの、希望を与えてくれる映画だった。