» 2004 » 2月のブログ記事

本を読んだ後には、5段階で評価をつけている。
なんで自分は本を読んでいるかというと、それは、最高評価の「★★★★★」(五つ星)をつけられる本にめぐり合うためだ。
一生傍らに置いておきたいと思う一冊の本に出会うために、何百冊もの本を通過しても構わない。
だから、トータルでどれだけの本を読んだかということは、あまり意味はない。
生きている間に「★★★★★」に何冊めぐりあうことが出来るか、大事なことはそのことだけなのだと思う。

健康で、そよ風を感じながら太陽の光を浴びることが出来て、ご飯をおいしく食べることが出来て、暖かい布団に眠ることが出来る。
これだけの条件がそろっているならば、本当はもう、幸せのうちの99%は達成されているんだ。
今は本当にそう思う。
99%を99.12%にしようとしたり、98%に下がってブルーになったり、そんな細かいところで一喜一憂してもしょうがない。

週末、スキーのジャンプで回転をしたら転倒し、左の鎖骨を骨折した。
出かける前、大好きな友達が「腕を折ったりしたら仕事出来なくなるから、怪我しないよう気をつけて」と言ってくれた。
この言葉の加護で、この程度の軽傷で済んだのだと思う。
もし「これから体のどこか一箇所、骨を折りますが、どこがいいですか?」と聞かれたらきっと、考えた末に「左の鎖骨」を選ぶだろう。それより良い場所は見当たらない。
腕や指はキーボードが叩けなくなるので避けなくてはいけない。歩けなくなるのも厳しい。背骨とか頭とかは論外でヤバい。
不遜極まりない考え方だけれども、ここらで一度、何か怪我をしておいたほうがいいと思っていた。
自分は今まで一度も、大きな怪我や病気をしたことがなく、入院をしたこともない。
健康のありがたさは良くわかっているつもりだけれども、それを再確認するためにも、リアルに病院の空気を感じたいと思っていたところだった。
骨が離れないよう、背中を反らせた状態でバンドで固定をされる。
服を着る時や髪を洗う時、不便を感じるけれども、その不自由のたび日常のありがたさを感じさせてくれる。

ある日、おもいっきり寝坊をして、その後も一日コタツで横になったりして、とにかく一日中何もしない、何も考えなくていい、という日を作ってみた。
仕事のメールのことも忘れて、部屋でじっと体を横たえて、意図的に何もしない、ということをやり続けた。
海の中にゆっくりと沈んでいき、海底に触れた後、またゆっくりと浮かび上がるような感覚を感じた。
その後には、心の中から澱が抜けていったような気がして、ものすごく動き出したい気分になった。
浮かぶためには、いっぺん沈めるところまで沈んでみるに限ると思った。

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