« 2006年12月 | メイン | 2007年02月 »

2007年01月23日

かもめ食堂

kamome1.jpg

とてもいい映画だった。
街の景色が素晴らしい、設定が素晴らしい、キャスティングが素晴らしい、終わり方も、エンドロールのBGMも素晴らしい。

「かもめ食堂」は、サチエが一人でフィンランドに開いている、おにぎりがメインメニューの食堂だ。
彼女は、「何かを成し遂げるんだ」というような気負った気持ちで食堂をやっているわけではない。お客がいてもいなくても、同じように彼女はそこで静かに過ごし、たまにお客がくれば美味しい料理を作って食べてもらうだけだ。

たまたまの成り行きからその食堂で出会った人たちの人生が一瞬、そこで交わり、また離れていく。それらすべてをサチエは自然に受け入れて、自ら人を集めるようなこともしないし、去る人を引き止めるようなこともしない。そんなサチエのいる「かもめ食堂」が、とても居心地がいい空間に思えた。

遠い異国の地で、寂しさにうちひしがれているような時、誰かが自分のためににぎってくれた美味しいおにぎりを食べることが出来たら、どれほど幸せなことだろう。

誰かを幸せにするのには、別に特別な才能や能力が必要なわけではない。ただ、笑顔で誰かのためにコーヒーを淹れるだけで、充分に人を幸せにすることは出来るのだ。

kamome2.jpg

【名言】
「ねえ、知ってました?ニョロニョロって、電気を食べて生きてるんですよ」
「電気ですか・・みんな何かを食べないと生きていけないんですねえ」
「あのう、、私が日本に帰ることになったら、サチエさんは寂しいですか?」
「帰るんですか?」
「いや、例えばですけど」
「さあ、、どうでしょう。もともと一人でやってきた食堂ですし。まあ、ミドリさんにはミドリさんの人生もあるし」
「寂しくないんですね」
「いや、そうは言ってませんけど」
「寂しくないんですねえ・・」
「でも、ずっと同じではいられないものですよね。人はみんな、変わっていくものですから」

2007年01月21日

書く意味

過去に書いた文章を見返すと、自分が書いたはずなのに、とても自分が書いたとは思えないような文章に出くわすことがある。
文章というのは正直だと思う。その人の中にないものは決して文章にすることは出来ないという意味で、文章というのは書き手の中身をとても正確に反映する。
同じ人が書いていても、書く時期が違って、考え方や価値観が違っていれば、それは文章の中にも如実に表れる。
つまり常に、今書いている文章は、今しか書けない文章だ。
自分自身の変化を客観的に知るためにも、書くことを日常的に継続することというのは、とても意味があることなのだ。

2007年01月15日

ピタゴラ装置

[]

ピタゴラ装置DVDブック
ピタゴラ装置DVDブック

NHK教育の「ピタゴラスイッチ」という番組に「ピタゴラ装置」というコーナーがある。身近にあるものだけで作られた装置の上をビー玉が転がり、様々な仕掛けに動かされながらゴールまでたどり着くという、単純ながら奥が深いコーナーだ。

まるで命を持っているように動き回るビー玉を見ていると、何かの手品を見ているかのように思える。
たった数十秒の短い映像なのに、何故これほどの感動を受けるのかと考えると、この短い映像が撮影される背景に、無数の失敗の積み重ねがあるからだ。
たった一つの成功テイクを撮るために、多くのアイデアと試行錯誤とが何度も何度も繰り返される。それがついには成功し、それまでの苦労が報われる瞬間が訪れる。そういうドラマを感じさせる映像だからこそ、人を感動させる力を持っているのだ。

【名言】
私や研究生達は、この奇跡に見えなくもない装置を構想するにあたって、あることを覚悟したのです。それは「数」です。現場で起こるであろう失敗の数の多さです。現場で起こるであろうカメラマンや照明の方などのプロのスタッフからの叱責やプレッシャーの「数」です。(あとがき)

2007年01月13日

時間の密度の分岐点

jikan.gif

「重要で、しかも緊急なこと」は誰でもまっ先にやる。
その次には、「重要ではないけれども緊急なこと」にとりかかることになる。
ここまではまあ、緊急なのだから、仕方のないことだと思う。

問題は、緊急なことがひととおり片付いていて、時間に余裕が出来た時だ。
そんな時にこそ「緊急ではないけれども重要なこと」に取り組まなければいけないのだけれども、気晴らしに「緊急でも重要でもないこと」をやってしまったりする。

時間がある時、自分にとって重要なことに取り組む習慣が出来ているかどうかが、時間の密度を決定づける分岐点なのだと思う。
その積み重ねが、長い年月のうちに、きっと大きな大きな違いになるのだ。

2007年01月12日

リーダーの役目

DSCF1924.JPG

組織のリーダーがやることとして重要なことは3つしかないと思っている。
哲学を持つことと、決断することと、実行すること。

会社というのは、仕事のやり方を通じて思想を世に示すための器だ。思想がない会社には、人を成長させる力も、やる気を与える力も生まれない。だから、社長が実務で忙しくて考える時間もないような会社には、未来がないだろうと思う。
考えて考えて考えて、その合間に、瞬時に決断と実行を繰り返すことが組織のリーダーの役目なのだ。