分類という悪癖

TSUTAYAに行って映画を探すと、なかなか見つからない。店の中にあるのかも知れないけれど、どこにも見つからないので結局探すのをあきらめる、ということが何度もある。
その原因は、分類が「アクション」や「サスペンス」などのジャンル別になっていることだ。自分が借りようとしている映画がどのジャンルにあてはまるのか、よくわからない。わかっているのはタイトルだけということも少なくないし、内容を知っていてもジャンルが不明なこともよくある。
せめて検索システムが店の中にあれば、それを使って自分で探すけれど、それすらなくて店員に調べてもらわないとわからないとなると、「それなら、もういい」ということになる。
これは、本屋も同じことで、出版社別に棚を分けられると、自分が探している本がどの出版社かがまずわからないことが多いので、結局全部の棚を見て回らなければいけないことになる。
その点、ブックオフの本の並べ方は、出版社やジャンルはまったく無視して、シンプルに著者の50音順に並んでいるので、一般の本屋よりもよほど見つけやすい。
あの、TSUTAYAがやっているような「分類」というのは、その道に詳しい人ほど陥りやすい、悪癖なのだと思う。そういう余計なことをするから、一般の利用者にとっては、かえって使いづらいものになる。