元旦から風邪

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元旦に、久しぶりに風邪をひいた。
仕事続きでずっと手がはなせなかったところ、元旦はちょうどぽっかりと空いたオフの日だった。
今年の風邪に共通の症状のようなのだけれど、お腹が痛くなって、気分が悪くなる。
普段なら何ということのない寒さも、体力が落ちているので、ものすごく体にこたえる。
何も口にすることが出来ず、粥なら大丈夫かと思ったのだけれど、粥も卵スープもほとんど喉を通らない。
食事をするにも体力がいるのだと知った。
ガンで亡くなった奥山さんが、「牛丼一杯を食べきれただけで自分をすごいと思えた」と言っていたのは、きっとこういう時に感じた気持ちなんだろう。
普通に食事が出来て、おいしいものがおいしいと感じられるということは、それだけでもものすごく幸せなことだ。
薬を飲んで、一日じっくりと寝続けた後、風邪はすぐに治った。
自分はめったに風邪をひかないのだけれど、たまに体調を崩す時はたいていよいタイミングで訪れて、きまって何かを気づかせてくれる。