ロンドンの生活

ロンドンにいる間、St.John’s Woodにある杉原の家と、Hampsteadにある見市の家にお邪魔させてもらい、お世話になった。

おかげで、イギリスに住むというのがどういう感じなのか、少し体感させてもらうことが出来た。

ロンドンは、Cityを中心に金融業に従事している人が多いので、リーマンショック以降の金融危機の影響もとても大きい。

賞与カットはもちろん、突然職を失った人も少なくはなく、ロンドンから郊外に都落ちする人が急増していて、去年の秋から不動産価格は暴落しているのだという。
そのため、1年前まではとても借りることが出来なかったような高級住宅地のような場所でも、一般の人に手が届く範囲にまで価格が下がってきているらしい。

今回、自分にとってありがたかったのは円が高かったことだ。1ポンド約130円。一時期は260円の時もあったことを考えれば、円の価値は倍になったことになる。

それでもあまり「物が安い!」という実感はない。むしろ今が普通、というぐらいの感じで、円安の時が異常な状態だった気がする。

ハロッズの周辺も、去年はアラブ系の人が多かったのが、今はめっきり数が減ってしまって、一時的にまた日本人の数が増えているという。

原油高の極みにあった、たった一年前の時点から比べて考えれば、予想もつかなかったような変化の激しさだと思う。