週末、スキーのジャンプで回転をしたら転倒し、左の鎖骨を骨折した。
出かける前、大好きな友達が「腕を折ったりしたら仕事出来なくなるから、怪我しないよう気をつけて」と言ってくれた。
この言葉の加護で、この程度の軽傷で済んだのだと思う。
もし「これから体のどこか一箇所、骨を折りますが、どこがいいですか?」と聞かれたらきっと、考えた末に「左の鎖骨」を選ぶだろう。それより良い場所は見当たらない。
腕や指はキーボードが叩けなくなるので避けなくてはいけない。歩けなくなるのも厳しい。背骨とか頭とかは論外でヤバい。
不遜極まりない考え方だけれども、ここらで一度、何か怪我をしておいたほうがいいと思っていた。
自分は今まで一度も、大きな怪我や病気をしたことがなく、入院をしたこともない。
健康のありがたさは良くわかっているつもりだけれども、それを再確認するためにも、リアルに病院の空気を感じたいと思っていたところだった。
骨が離れないよう、背中を反らせた状態でバンドで固定をされる。
服を着る時や髪を洗う時、不便を感じるけれども、その不自由のたび日常のありがたさを感じさせてくれる。