毒と薬

世の中に新しい病気が生まれると、必ず、それを治すための薬草がどこかに新たに生えてくるらしい。
どこで聞いた話しか忘れてしまったし、その真偽のほども、もちろん定かではないのだけれど、これは非常に納得がいく話しだった。
ゲームやファンタジーでは、強い敵が出てきたら、それに合わせて、その敵を倒すための武器の存在が明らかになる。「そんな都合のいいことが現実にあるか!」と言われそうだけれども、しかし実際そういうものなのだろうと思う。
苦があって楽があり、死があって生があるように、毒と薬は対になっている。だから、何か問題が起こった時には、それを解決するための手段も、同時に発生しているのではないかという気がする。