FinePix Z100fd

finpixz100.jpg
ここしばらく、デジタルカメラはFUJIFILMのFinePixZシリーズを使っている。
今まで使っていた「FinePix Z2」が、カードを読み込めないようになって、壊れてしまったので、この機に再度、他社製のデジカメも一通り検討をしてみたところ、やはり圧倒的にFinePixが良い、という結論に達した。
今年の9月末に発売された「FinePix Z100fd」は、全ての面において飛びぬけているというわけではないけれど、重点を置くべき機能の取捨選択が、とにかくいいセンスをしている。
【FinePix Z100fdの良いところ】
・起動時にレンズが動かない
小型サイズのデジカメの多くは、起動した時にレンズが本体から飛び出して、電源を切るとレンズが引っ込む機構になっている。このタイプは、起動までに時間がかかる。しかも、駆動部分が多いということは壊れやすいということだ。小型デジカメのトラブルの多くは、この、レンズ部分が動かなくなる不具合ではないかと思う。
・640×480ピクセルを記録サイズに指定出来る
最大サイズは8M(3264×2448)ピクセルまで記録出来るのだけれど、普段、印刷用途で使うことはほとんどなく、webにアップする用途が主なので、640×480ピクセルのサイズはとても使い勝手がいい。ブログ用に、320×240ピクセルの小さなサイズも指定が可能で、これもとても便利だ。
・「高感度2枚撮り」モード
一回の撮影で、フラッシュ無しとフラッシュ付の2パターンを同時に撮影出来るモードが選択出来る。室内などで、フラッシュを使ったほうがいいかどうか微妙な時、とりあえず両方撮っておくことが出来る。集合写真のように、何度も写真を撮りにくいような場面では、これは重宝する。
・SDカードが使用可能
今までのFinePixは、xDピクチャーカードというマイナーな規格のメモリカードを採用していて、それが最大の欠点だったのだけれど、今回、SDカードもxDピクチャーカードも両方使えるようになった。SDHDメモリカードにも対応しているので、SDHDカードを使えば、8GB分も入ってしまう。
・充電器が、バッテリーのみを充電するタイプである
カメラ本体を充電器に挿して充電するタイプのものもあるけれど、それだと充電中に持ち歩くことが出来ない。バッテリーのみの充電なら、スペアのバッテリーを交互に使って持ち歩くことが出来る。
・一つの写真に後から30秒まで録音出来る「ボイスメモ」機能
写真へのメモを声でつける使い道はあまり無さそうだけれど、外出先で、ふとしたアイデアを思いついたけれどメモ帳がないような時、適当な写真を撮って、それに録音をすれば簡易ICレコーダーとして使うことが出来る。
・ISO1600まで対応
いまや高感度や手ブレ防止は当たり前の機能になったので、特別なことではないけれど、ISO1600まで自動で感度が調整されるので、照明がそれほど明るくない場所でもちゃんと写りやすい。はずなのだが、これはそれほどの効果は実感出来なかった。
逆に、【気に入らないところ】は、
・シャッターを押した後の記録速度が前よりも遅くなっていて、画像が表示されるまでの間に微妙なタイムラグが発生するようになった。このちょっとした待ち時間は、感覚的に結構気になる。
・写真モードと動画モードの切り替えが、スイッチで切り替えるのではなく、メニューから選択するようになったので、手間がかかるようになった。
若干の気に入らない点はあるけれど、全体として、かなり目のつけどころがいい、バランスの良い製品だと思う。