深夜ソウルに到着した日、明洞(ミョンドン)の街は明かりが消えていた。
眠らない街と聞いていたけれど、日曜日の夜だったので早めに閉めてしまう店が多かったのかもしれない。
そんな中、路地裏にあって、よい雰囲気を放っている焼肉屋が営業していた。
店の奥では、若者が集まって賑やかに語らっている。テーブルに並んだ空き瓶の数から察するに、かなり盛り上がっている様子。
サムギョプサル(豚の三枚肉)専門店であったらしく、焼き台が鉄板ではなく、斜めに据え付けられた石板であるというところからして、それっぽい感じを出している。
サンチュに、焼肉やニンニクを巻いて食べる。これはもうパーフェクトに旨かった。キムチや豆腐などの付け合せも半端なものではなく、初日早々から、「これが韓国クオリティか」という圧倒的な格の違いに打ちのめされた思いだった。
住所がわからないのだけれど、明洞駅から5分ほどの場所。