御代田駅から北に登っていった、塩野という地区。
現れたのは、とても趣のある古民家。だんごを焼く香りが外にまで届いている。
「だんごカフェかえる亭」。
新緑の季節、庭の緑も美しい。
木造家屋の中央が、かえる亭への入口。
土足のままでOKということで、そのまま入っていく。
入って左側がキッチンとカウンターになっている。
お団子をメインに、和なメニューが並ぶ。最近、お団子のテイクアウトも、しょうゆ以外はできるようになったのだという。
漢数字が書かれた番号札を渡されて、出来上がりを待つ。
カウンターと反対側は、テーブルの座席がいくつか。
もとは和室だったと思われる床は、板が張られている。
床の間には、レトロな小物が飾られている。
やはりカエルにちなんだグッズが多い。
まだ現役で動く、とても状態がいいSANYOの扇風機。
みたらし団子と、あん団子。米粉100%なので少し固めで、これがとても美味しい。
団子は普通は上新粉で作るが、店長は子供の頃に食べていた米粉の団子の食感が忘れられず、米粉100%で作ることにしたらしい。
お店を始めるときに相談に乗ってもらっていた和菓子屋さんには「米粉の団子じゃ絶対売れないよ」と言われたという。
こういうストーリーがたまらなく好き。
一緒に注文した、冷たいほうじ茶。団子によく合う。
大黒柱には、「昭和8年起工」と書かれていた。今から92年前ということになる。
2階は、おカイコさまがいたと思われるスペース。こちらは天井が低かったので、天井を抜いている。
テーブル席がある部屋は、天井が高いので、そのままの状態。
薄暗い室内に、電球の光が灯るのが良い。
6月のこの時期は、風が涼しく、庭に面した場所も気持ちがいい。
縁側にも座って使う席があり、こちらは靴をぬいで上がる。
「茶」の文字が描かれた、茶箱。
玄関だった入口の床部分は板張りになっていて、これは当時のままだという。
縁側スペース。
緑に向かって座る席。
縁側に置かれたロッキングチェアの一人席もある。
縁側の軒下には風鈴。
大きな古時計で作られたテーブル。
とにかく雰囲気のよい、建物の美しさを見事に残した古民家カフェだった。お団子ともベストマッチ。
水木金が定休日ということで、営業しているのは土日月火の11時~16時のみ。