言葉の力

文字は、ただの記号だ。
言葉は、その文字の集まりにすぎない。
しかし、
心の表面が非常に薄い膜のようになり
わずかな振動にも波打つような状態になっているとき、
言葉のまとまりが溶け込むように浸潤してくることがある。
そういう時には、文字は単なる文字以上の力を確実に持っている。