機能性があるものというのはかっこいい。
例外なく美しい。
たとえば、飛行場の牽引車。
大きいタイヤも、低い車高も、運転席の位置も、すべては目的の機能を実行するために、必要性があって設計されている。
速く走ることに特化したスポーツカーもかっこいいが、それとは別の意味で、飛行場の業務車両もかっこいい。
鳥の翼は美しい形をしているけれど、最初から美しいことを目指して作られたわけではなく、飛ぶために必要な形を追求した結果、そうなってしまっただけのことだ。
戦闘機も刀も拳銃も、物を破壊し、人を殺傷することを目的にしている。
しかし、その善悪とは別の次元で、目的を遂行するための機能性を徹底的に追求したものというのは、どうしようもなく美しさを現してしまう。
要するに、機能性というのは、それを突き詰めると必ずかっこよくなるようになっている。