頭でなく体でわかること

食べるものというのは、別にそれほど体に大きな影響を与えるものではないだろうと思っていた。
よほど偏った食事や、暴飲暴食をするのでない限りは、何を食べていてもあまりたいした違いはないだろうという気がしていた。
学生時代からずっとバスケットなどのスポーツをやってきた、ゆきちゃんと話しをしていたとき、「本当に毎日、体を限界まで使っている時は、ちゃんとした食事をしないとやってられなくなる」と話すのを聞いた。
それで気づいたのは、自分は、そこまでシビアに体のコンディションを管理する必要に迫られることが今までなかったから、食べるものについて無自覚でもやり過ごせただけだったのだ、ということだった。
そう思い当たったのは、睡眠とよく似ていると思ったからだ。
睡眠時間も、あまり忙しくない時は、適当な時間に好きなように寝ていても大した影響はない。寝たい時に寝るのが一番だろう、という気さえしてしまう。
しかし、仕事の納期直前などでギリギリのスケジュールでやっているような時には、規則正しくきちんと寝て、効率良く睡眠をとらないと、とても乗り切れないような状態になる。
食事も、同じことなのだろう。
そういうことは、理屈ではなく、体で感じないとわからない。