上田と松本をつなぐ国道254号線沿いを走ると、「信州手打蕎道 奈賀井」の看板が見えてくる。
蕎麦屋に似つかわしい、黒塗りの重厚な家屋。
お店の入口近くには、一枚木の立派なテーブル。
奥には広い座敷席。照明の傘は、竹細工の籠。
そば打ちの部屋はとても広く、注連縄(しめ縄)が飾られて、神聖な場所であることがわかる。
座席の奥には、ダルマや熊手などの縁起物。
メニュー。
「店主お勧め」という深山二色そばを注文。
更科そばと、発芽田舎そばを半分ずつ盛り合わせている。
「発芽田舎そば」は、黒い皮がついたままのそばの実を発酵させて仕上げたもの。
そばの風味が強く、とても香ばしい。
古来から宿場町として栄えてきた通り道にあるだけに、旅籠を思わせる作りになっている。
東信地方と中信地方を車で行き来する時に、ぜひとも立ち寄りたい蕎麦屋。