両手を投げ出して 2005/1/11 思ったこと 片手で、いざという時のための命綱を握り締めておいて、 もう片方の手で自分の欲しいものを得ようという その心根を、オレは美しいと思わない。 両手を投げ出して、 受け止めてもらわなければ死んでしまうのだという その瀬戸際に立ってはじめて、 本当に大事なものは自分を救うことを知るだろう。 受け止められることが果たしてあるのかどうか、 それは両手を離してみなければわからない。 しかし、それでもなお身を挺して飛び込もうとする、 その愚直さが人の胸をうつのだと、オレは思う。