どの道にも共通していることは、初めから質が得られるわけではないということだ。量の蓄積があって、ようやく質へと変わる。
どのジャンルを見ても、世に認められるほどの実績を持っている人は、例外なく多作だ。
手塚治虫も、ピカソも、作り上げた作品の量からして人並み外れている。
それはデザイナーやミュージシャンのような芸術家に限らず、会社員であっても同じことで、自分の専門分野で誰よりも質の高い仕事をしようと思ったら、まず第一に、そこにかけた時間と、作り上げた作品の量がものをいう。
本当のプロになりたいと思うものがあれば、その分野についてはムダを惜しまず数をこなすことが、唯一の道なのだろうと思う。