フォルクスワーゲンを運転させてもらった時、スピードメーターを見たら「260km」まで目盛りがついていた。
日本では、メーターの半分以上の部分が使われずにまるっきりムダになってしまっているという滑稽さ。
でも、「本当はここまでスピードが出るんだぜ(出さないけど)」という、能ある鷹的な美学も感じる。
時速100km以上で走れる場所がないんだから、260kmまで出ても意味ないじゃないか、とも思ったけれど、それはやっぱり、意味はあると思い直した。
潜在能力として、150km/hしか出ない車と、260km/hまで出る車では、同じ100km/hで走っている時の快適さが違うのだろう。
そういえば昔は、車の速度が100km/hを超えたらキンコンと警告音が鳴っていたけれど、あれは、いつの間に無くなったんだろう。
シートベルト着用義務や、携帯電話での通話禁止など、どんどん厳しくなる方向に規制が進む中で、緩和されたものというのも珍しい。