尚志のところに遊びに、茨城県の鹿嶋市に行った。
鹿嶋に来たからには鹿島神宮に行ってみようと思ったけれど、着いた時には既に夜だった。それでもいちおう行ってみると、門は閉ざされていなくて、境内の中は入れる。
こんな時間に大丈夫なのか?と、侵入者気分で門をくぐって先に進むと、道の真ん中に立て看板が出されている。「あー、やっぱり立入禁止か」と思ったら、そうではなく、「この先に進む時には警備員に声をかけてください」と書いてあった。
横をみると、少し離れた場所に警備員室があって、中に人がいる。
「あのー・・」と尋ねつつ近づくと、警備員が「笑っていいとも」風に大きく「いいとも」サインを出して、あっさりOKだった。
そのまま、木々に囲まれた長い参道を奥に進んでゆく。
参道には、蛍光灯が一本あるだけなので、とても暗い。ほとんど何も見えないぐらい暗い。途中、道のわきに鹿らしいものが数匹いたけれど、姿は見えず、鹿のにおいだけが届いてくる。参道の終点まで行って参拝をして、戻る。
夜に森の中を歩くのは、かなり楽しかった。それが神社の中というのが、さらに良い。
鹿島神宮の、このオープンさは素晴らしいと思った。