毎年この時期に購入している「はからめカレンダー」を今年も手に入れ、愛用し続けてもう10年が経ったことに気づいて、先日、カレンダーについての記事をブログに書いた。
その時ふと、どんな人がこのカレンダーを作っているんだろうと興味を持ち、「月とカヌー」のホームページを読んだ。
すると、作り手である鈴木匠さん・よし子さんは、暦をテーマにお話し会を時々各地で開催しているらしい。
そんな素晴らしい機会があるのなら参加してみたいと思ったけれども、週末や平日夜に開催されるイベントでは、家での子供のお風呂や寝かしつけのこともあるので、東京でもなかなか行きにくそうだなあ、、と思っていたところ、なんと1週間後に、家から3分くらいの場所での開催予定があった。
何かに導かれているとしか思えない奇跡的なタイミングだったので、これは行かないわけにはいかない、ということで、日曜日の夜、参加してきた。
前半は、暦の読み方についての、詳しい解説。
「はからめ 月のカレンダー」には月の満ち欠けのことだけではなく、様々な情報が詰め込まれている。
その中の、「七十二候」「六十干支」「土用」「九星」といった内容についての説明。カレンダーを見ていても、いまいち何を表しているかわからなかった言葉があったけれども、今回、すべての情報について説明を受けてすっきりした。と同時に、やはり尋常ではなかったカレンダーの作り込みっぷりについても納得がいった。
後半は、テーブルを寄せて、参加者の皆が集まる形での、お話し会。
暦というものは、いったい何のために作られたものなのか。鈴木匠さんがたどり着いた考えを聞いて、それについてお互い思うところを話し合う。
これはかなり奥の深い内容で、とてもその場だけで消化しきれる内容ではなかったのだけれど、もっともっと自分でも勉強をしてよく知りたいと思うトピックだった。
人生の中にはしばしば、何か仕組まれているとしか思えないような巡り合わせがある。
今日、はからめカレンダーを作ったお二人と直接お会いする機会があったことで、「ああ、自分が10年前にこのカレンダーに出会ったのは、今日という日に、彼らから話しを聞くためだったんだな」という気がした。
手を広げているのは、「手の内を明らかにする」といった意味があるという。
匠さん、よし子さん、ありがとうございました。