水晶堂

戸隠

time 2011/08/28

今年の夏休みは、暑さから逃れようと知床に行こうと考えていたけれども、飛行機の空きが無く、北海道行きは断念した。
代わりに涼しい場所に行きたいということで、長野や群馬あたりの高原を探していたところ、「戸隠高原」が目についた。
ここなら、避暑になる上に、戸隠神社にお参りも出来る。
戸隠の宿坊に電話をしてみたところ、この時期はどの日も満室。
しかし、ちょうどキャンセルが出た日があるというので、即、行くことに決定。
新幹線で東京駅から長野駅へ移動した。
 
まずは長野駅近くの善光寺にお参り。
ここは、門前町の賑わいといい、親しみやすさといい、浅草っぽい感じがする。
 
そこからバスで山を登ること1時間。
戸隠五社のうち、一番麓のほうにある宝光社を最初に参拝した。
鳥居をくぐり、長い長い石段を登り切った頂上に、宝光社はある。
 
登ってきた階段の方向を振り返ると、一本の長い道がまっすぐと伸びていて、その先に戸隠連峰の山の連なりが見える。
宝光社の裏から入る「神道(かんみち)」と呼ばれる山道の中を歩いて、二番目の火之御子社に到着。
 
ここに祀られているアメノウズメは、賑やかな踊りや歌が好きな芸事の神様で、ラテン系のノリを感じる。その割りに、五社の中で一番地味だけれども。
 
そして、中社へ。ここは社殿の立派さも随一で、樹齢800年の杉と、社殿の裏手に流れている滝の組み合わせが素晴らしかった。
 
滝の周りに冷気がただよっていて、蒸し暑い中でも、この近くの空間だけはクーラーの近くにいるように涼しい。
 
中社までは、大きな道路に面していて、車でも直接来れるけれども、奥社の入口の鳥居から先は、ひたすら山の中の参道を歩いて行くことになる。
雨が降っていたこともあって、登山道のような道はとても歩きにくかったけれども、その代わりに、途中の杉並木などは、より落ち着いた雰囲気で、とても神秘的な場所になっていた。
 
ゴツゴツした岩の山道を2kmほど登った上にあるのが九頭龍社と奥社。とても狭い中に急な階段と社殿がひしめきあっていて、上から見た景色はちょっとマチュピチュっぽい感じだった。
車でサッと来れない場所にあるっていうのがいい。
 
今回泊まった、その名も「極意」という宿坊は、かなり古い建物だったけれども、中はキレイに改装されていて、とても居心地がいい宿だった。
料理も、地元の食材と戸隠蕎麦を中心に、とても凝ったものをたくさんふるまっていただいた。
朝は、宿坊の中にある神棚の前で、神主さんが朝のお勤めをする。
作法は神社風なのに、途中、般若心経を唱えていて何なのかと思った。後で聞いたところでは、戸隠神社は、もともと密教と神道が習合していた寺であったところが、明治の神仏分離令で寺を分離して出来たのだという。
昔は、鳥居と並んで、仁王門もあったようで、そういう時代の戸隠という場所は今より面白かったに違いない。
 
戸隠山の中には、神社以外にも、鏡池という池など色々見てみたいところがあったのだけれど、互いの場所が遠すぎて、歩いて全部回れる距離ではなかったので、今回は五社の参拝以外はあきらめた。今度は、車で来てじっくりと巡ってみたい。
このあたりは積雪量もハンパないらしく、冬の時期に来て滞在するのもまた風情があるだろうと思う。

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プロフィール

清水 宣晶

清水 宣晶

スケジュール調整サービス「伝助」代表。
インタビューサイトの聞き手として、知人や、縁があってお会いした人たちに聞いたお話しを文章にまとめることをライフワークにしています。
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