ファイナルファンタジーシリーズの、公式ナンバリングタイトルである、「ファイナルファンタジーXIV(FF14)」をクリアした。
といっても、オンラインRPGの場合、本編のクリアというのは一つの通過点に過ぎず、本当の始まりはここからだと言ってもいい。
「真のエンディング」までつきあおうと思った場合、これから先、何年にもわたるバージョンアップとコンテンツの追加によって、いつまでも終わりの見えないトンネルを歩き続ける、底なし沼に引きずり込まれることになる。
入るのは易く、抜けるのは難しい構造になっているのが、昨今のオンラインゲームだ。
感想
エンドコンテンツの難しさ
FF14は、前作のオンラインゲームであるFF11に比べると、一人だけのソロプレイでもメインストーリーを進めやすくなっているけれども、ところどころ、4人~8人のパーティーを組まないといけないID(インスタンスダンジョン)があり、そこだけは、他人と一緒に組む必要がある。最初のほうは、適当にやっていてもクリア出来るものの、後半になってくると、かなりシビアなダンジョンになってきて、ちゃんと事前に内容を把握した上で臨まないと、他の人に迷惑をかけることになってしまうので、大きなプレッシャーがかかる。
本編をクリアするまでの過程ですら、結構な難易度であったけれども、本編クリア後の、エンドコンテンツと呼ばれるダンジョンや、蛮神(タイタンやイフリートなどの召喚獣ボス)とのバトルに至っては、知識と技量と装備とをすべて高度に兼ね備えていないと到底クリア出来ない、恐ろしい難易度になっている。
ゲーム性
ゲーム自体は、初代FF14のリリースから数えると長い時間をかけてシステムが練られているということもあり、とても良く作りこまれていると思った。メインのストーリーは、基本的に一本道ではあるものの、途中、充分すぎる量の寄り道が選択出来るし、バトルやクエストは単調にならないよう飽きさせない仕組みが存分に用意されている。
グラフィックについても、現時点でのハードで到達出来る最高峰のクオリティーで、作りこまれた美しい映像や景色を眺めているだけでも楽しい。多額の投資が必要になるハイスペックPCではなく、家庭用のハード(プレイステーション3)でここまでの内容を遊べるというのは素晴らしいことだと思う。
オンラインゲームの止め時
注意すべきは、やはり、止め時についてだけだ。
高みを目指せばきりがなく、良い装備を揃えようと思えば、時間がいくらあっても足りなくなる。それも、現実生活に支障をきたすほどの、まとまった時間が必要になってくる。オンラインゲームにおける最大の敵は、この、引き際の決意というやつだろう。
と、いうわけで、メインストーリーをクリアしたこのあたりでオンラインのしがらみからはフェードアウトをして、あとはのんびりと楽しむことにしようと思う。