ニュージーランド国内を移動する時に、車は必需品と言っていいぐらい便利なものでした。
南島でクライストチャーチからレイク・テカポへ行く計画を立てていたのですが、ニュージーランドは電車の交通網はまったく発達しておらず、唯一の交通手段は一日に一便だけ運行している長距離バス。
それも朝8時半出発、12時頃着しか選択肢がなく、途中で寄り道をするといった自由もありません(帰りももちろん同様)。
今回は、ニュージーランドの自然を見ながら、気になったところがあれば時間をかけてじっくりと立ち止まりたいという希望がありましたので、レンタカーを使うことにしました。
レンタカー会社を選ぶ
ニュージーランドで営業をしている大手レンタカー会社は、ハーツ、エイビス、バジェットの3社です。
それ以外は、やや規模の小さい会社がいろいろと乱立しています。
その中で、「Omega Rental Cars」を選びました。大きな理由は、クライストチャーチでは大手のレンタカー会社の営業所が空港にしかなく、市街地にはなかったこと。
そして、市街地に営業所を持っている会社の中で、口コミの評判が良かったので選びました。
借りた期間は3日間。値段はElite Sedan(カローラクラス)が一日あたり$68NZD、GPSナビゲーションが$10NZD。
保険は、$2000NZD以上の金額が免責になる保険が必ずついています。
これにプラスして、全額免責になる「CDW Insurance(対物事故保険)」を、一日あたり$20NZDで追加しました。
予約手数料$3.95NZDを含めて、総額は(68+10+20)x3+3.95=$297.95NZD(約22,500円)です。
ただ、難点もあり、ニュージーランドのお店は夕方の17時頃に閉店することが多いのですが、この営業所も一般的な時間で営業をしているため、返却期限が16時半までなのです。
空港であれば24時間受付をしているので、そこは、街中の営業所の不便な点でした。
用意されていたのは、トヨタのカムリ。
ニュージーランドでは、圧倒的に日本車のシェアが高く、レンタカーの車もほぼすべて日本車でした。日本と同じ左車線走行、右ハンドルの国であることが影響しているのかもしれません。
GPSカーナビは、外国での運転では絶対に必須です。
接続は、フロントガラスに吸盤で接着して、電源をシガーソケットに入れるだけの簡単なもの。
これが、小型ですがものすごいスグレモノで、完璧な精度で現在地やスピードを測定してナビをしてくれました。
速度超過の警告や、道を間違えた時のリルートも自動でおこなってくれます。
ニュージーランドの運転で注意するべき点
スピードに気をつけて、町の中ではゆっくりと
制限速度は、郊外の道を走っている場合は100kmの場所が多いですが、町の中に入ると50kmに制限されます。
同じ道を走っているときに突然切り替わるので、気が付かずに速いスピードで入ってしまうとパトカーにつかまることもよくあるようです。
郊外を走っているときでも、やはり気をつけるべきなのはスピードの出しすぎ。
大きな道路同士が交差している見通しの悪い交差点もあり、そういう場所はとくにヒヤリとしました。
カフェへの寄り道も楽しみの一つ
大きな道路沿いには、あちこちに休憩ポイントが設置されていたり、カフェがあったりするので、長距離の移動の時には休みを取りながらゆっくり行きましょう。
カフェも、お店ごとにそれぞれ特徴があって面白いです。
こちらは子どもが自由に遊べる大きな滑り台とトランポリンがある「Farm Shop Cafe」
カフェの隣りには、近くで収穫した農作物を売っている直売所も。
道を横切る小動物に注意
運転をしていて驚いたのは、路上に小動物が轢かれた跡をものすごくたくさん見かけることです。30分に1回くらいは目にします。
その多くは野ウサギのようで、野ウサギは、夜になると距離感覚がわからなくなるのか、頻繁に車の前を横切ってきます。
夜の運転の時は、動物の飛び出しに特に注意する必要があります。
ガソリンの給油の仕方
ガソリンスタンドは、ニュージーランドではペトロール・ステーション(Petrol Station)と呼びます。
「91(レギュラー)」と「95(ハイオク)」があり、レンタカーで入れるのは「91(レギュラー)」のほう。
洗車用のブラシもあるので、車体のフロントの汚れをここで落とすことができます。(小さい虫がたくさん飛んでいるので、ただ走っているだけで、バンパーの周りやフロントガラスがすごく汚れるのです)
たいがいセルフのスタンドなので、自分で給油をした後に、レシートをレジに持って行って精算します。
レンタカーを返却するときは、満タンで返すのが基本。(満タンでない場合、割高な料金でガソリン代がレンタカー代に追加されます。)
車での移動が圧倒的におすすめ
ニュージーランドは、自然の中でのレジャーを楽しむ人がとても多いようで、キャンピングカーもたくさん走っていますし、オートキャンプ場もたくさんあります。
ジェットバイクや、小型のクルーザーと一緒に移動している車もよくあって、アウトドアの遊びをダイナミックに楽しんでいるようです。
車で走っていて一番よかったと思ったのは、美しい風景を見つけたときに、車を停めて好きなだけゆっくりとその景色を眺められたこと。
ニュージーランドを巡るなら、間違いなく、車で移動するのがお勧めです。
どうぞ安全運転で、よい旅を。