あらゆる仕事のプロフェッショナルが共通して持っているものは、「時間関数」なのだと思う。
時間関数というのは、言葉を変えれば、「今のままいくと、数秒後、どうなっているかを予測する力」だ。
人を案内するような時、小さな段差に気づいて、その段差に気をつけるよう、あらかじめ注意するようなことも、時間関数の為せる技。
野球選手が、フライの落ちる場所を予測してそこに走り、後ろを向いたまま補球するようなことも、時間関数の為せる技。
これはもう、センスとしか言いようがない能力と思うのだけれども、きちんと動作する「時間関数」を自分の中に持っていれば、そこに「状況」と「時間」を入力すれば、あらゆる場面で、近い未来の予測が出来ることになる。
そういう時間関数の持ち主は、何の職業に就いても、優れた仕事をするのだろう。