アリーともがみとは、別々のタイミングで知り合った。
アリーとは以前からの知己だけれども、もがみとよく会ったり話したりするようになったのは、アリーの恋人ということで紹介を受けてからだ。
もがみについては、最初からとても印象がいい。
もちろん、もがみ本人がいいやつだから、ということは大前提としてあるけれど、大きいのは、「アリーが気に入るほどの男だから、スゴい人物に違いない」という先入観が初めからあったことだ。
そして、人にそう思わせるだけの影響力を持つアリーもすごい。
こういう場合の説得力というのは、一朝一夕で出来上がるものではなく、長い時間のその人の言葉と行動と、それによる結果の蓄積から発生する、いわば一つのブランドなのだ。