日本語を勉強中のカークに、「日本語は、英語のようにスペースを入れないから、単語の区切りがわかりにくい」と言われた。
そう言われてみれば、たしかにそうなんだけど、普段それをあまり意識しないのは、日本語の場合、句読点での区切りの他に、ひらがな→漢字のように「文字の種類が変化するところ」は単語の区切りであるという了解があるからだろうと思う。
文章の全部がひらがなだけで書かれているとしたら、これはわかりにくい。
そこで、あらためてスゴイと思うのは、ひらがなとカタカナという区別も、同じ役目を果たしていることだ。
例えば、
「肩をあっためてスタンバイしておきます」
という文章が
「かたをあっためてすたんばいしておきます」
となると、単語の区切りがどこなのか一目ではよくわからない。
だから、読みやすい文章というのは、これを利用して、単語の区切りがわかりやすくなるよう、意図的に文字の種類を巧みに切り替えている文章なんだろうと思う。