非属の才能


非属の才能(山田玲司/光文社)

マンガ家の山田玲司氏が書く、「みんなと同じじゃなくても、いいじゃないか」というテーマの本。
山田玲司氏のマンガは、あまり絵は上手くないし、話しも割りとベタなことが多い。でも、確かに、自分の頭で考えて、自分の意思で描いているという感覚が伝わってくる。
彼のマンガは、思想がメインで、そこに絵が付いたような作品で、だから、ストーリーや文章自体が面白く、そして、マンガの巻末に書かれたあと書きの文章は、マンガそのものよりも面白いことが多い。
この本も、語られていることはベタなことなのだけれど、とても共感出来る話しばかりだ。確実に、今悩んでいる子供たちの何割かを救い得る内容だと思う。
【名言】
教室という閉じた世界に一日中、何年もの間いなければならない子供たちは、その異常な空間にいかに存在すべきかという「ポジショニング」が最重要課題になってしまっている。(p.22)
村上春樹氏は夜明けに執筆するらしい。まだ暗いうちにコーヒーとサンドイッチなどの食事をすませ、ゆっくりと明るくなっていく時間帯に彼は物語世界のなかを旋回しているというわけだ。そして、昼には仕事を終え、スポーツをしたりジャズを楽しんだりするという。僕は、彼のライフスタイルに非属の才能を感じずにいられない。(p.94)
本当にテレビとネットとケータイなしで、消費社会から距離を置いて引きこもることができれば、かなりの希望があるだろう。そうやって、嫌でも自分と向き合わざるを得ない状況を作れば、いずれ、俗世で感じていた違和感の正体や「自分のすべきこと」が少しずつ見えてくる。(p.192)

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