1時間でハングルが読めるようになる本(チョ・ヒチョル/学習研究社)
短時間でハングルを読めるようになる、ということに目的を絞って集中した本。それ以外の要素を完全に排除して、本のページ数もだいぶ薄くまとまっているところが良い。
説明がとてもわかりやすく、たしかに1時間あれば十分にハングルを読むのに必要な知識が身につく内容になっている。
「┐」は鎌の形ににているから「K」の発音、など文字の形と発音を結びつけて覚えるようにしたり、その方法がよく出来ているということもあるのだけれど、そもそもハングルという文字が、とても論理的に体系だてて出来ているもので、短時間で覚えやすいものなのだということがわかった。
この本を読むと、たしかに読めるようにはなるのだけれども、意味はまったくわからないままなので、これで韓国語が出来るようになるわけではまったくない。1時間で理解しても、その後継続的に復習をしないと、内容も忘れてしまうと思う。
でも、まったく意味の通じない文字の羅列だったものが、その発音が出来るようになったというだけでも、かなり親近感が湧くものがあって、韓国語を勉強する入口の一冊としては、とてもよく出来た内容の本だと思う。