「悪魔的な上司」役の、メリル・ストリープがそうとう良かった。実際に部下になったらたまったもんじゃないと思うけれど、一本筋が通っているカッコよさがあって、おおいに魅力もあるキャラクターだった。
最初はダメダメだったところから、短期間のうちにどんどん磨かれて仕事もファッションも洗練されていくっていう上昇感が、観ていて楽しい。それと対照的に、主人公の彼氏が、悪い人じゃないのにかわいそうな感じになっていくところが、なんだかつらい。業界といい、設定といい、カリスマ的上司といい、「Real Clothes」と印象がけっこうカブった。