CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII-(SQUARE ENIX/PSP)
これはもはや、ゲームというよりも、映画を観ている合間に、そのおまけとしてミニゲームがはさまれているもの、という感じだった。
そのミニゲームというのは、大半がバトルモードなのだけれど、これが、ほとんどボタンを押しているだけでいいような単調な内容で、ないほうがマシなくらいのものだった。
序盤でいきなりバハムートが出てきて、しかも、自キャラクターが初期レベルにもかかわらずメガフレアをくらっても死なず、あっけなく勝ててしまうという、むちゃくちゃなバランス。
ただ、映画として観ると、その映像のクオリティーはハンパなく高い。PSPというポータブル機でここまでの表現が出来るということが、ただただ驚きだ。
そして、画面のインターフェイスや細かいパーツも、とても洗練されていて、たとえばホームページをデザインする時にも応用出来そうな、参考になる部分が多かった。このあたりは、さすがのノウハウを感じさせる。
魔晄炉や神羅カンパニーといった、FF VII独特の世界観はハイクオリテォーになって完璧に再現されていて、それを眺めるだけでも、価値がある作品だと思う。