どんなにいいと薦められても、ほとんど見ない映画のジャンルがある。
「ホラー」と言われている映画は、ひたすら避けて通ってきて、テレビでやっているのを間違って目にした時には、あわててチャンネルを変えるようにしてきた。
ゲームも、怖いものはやらない。
小学生の時、「ポートピア連続殺人事件」というゲームがあって、面白かったのだけど、一人ではとても出来なかったので、必ず友達がいるところで、昼間にだけやることにしていた。
「バイオハザード」は、やってみて数十分で「もう無理だ」と思って、買ったその日のうちに売ってしまった。
プレイステーション2で「SIREN(サイレン)2」という作品がある。これは、スゴいゲームだった。
島の中にある、孤立した小さな村が舞台で、村人達は闇人と呼ばれるゾンビになってしまっている。
各章ごとに異なった、様々な人物の視点から物語を体験しながら、村で起こった事件の謎を解くことが目的になっている。
その中で、廃墟となった団地の中を、夜中に懐中電灯を照らしながら進むシーンがあるのだけれど、「どうやったらここまで怖いモノが作れるんだ」と思うぐらいコワかった。
ただ、ゲームとしてはハンパなく面白い。
シーンごとに新たな課題や操作が加わっていって、飽きさせずに引き込むような構成がしっかりと出来上がっている。
謎解きやアクションの難易度もバランスよく、細部まで作りこまれた良作だと思った。
「怖い!でも面白い!でも怖い!」という繰り返しで、自分をだましだまし先に進めていったけれど、途中でやはり「もう無理だ」と思って、売ってしまった。