『ピクミン4』段取りと効率性をとことんまで追求していく楽しさ

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7月21日に発売した「ピクミン4」をクリア。
とても楽しかった。
ピクミンシリーズの純粋進化という感じ。
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従来のシリーズの操作やギミックは変化をさせずに、ピクミンの種類や、敵である原生生物の種類が大幅に増えている。

新たに「氷ピクミン」が登場したことで、水を凍らせるアクションが増えて、解き方の幅が広がった。
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さらに、今までは外出禁止とされてきた夜の時間の探索まで追加されて、同じ場所を歩いていても裏世界のような雰囲気になって2倍楽しめる。

クリアまでの時間

ノーマルエンディングまでのプレイ時間は25時間21分。
ゲーム中の捜索日数でいうと41日目でクリア。
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全行方不明者を救出して、トゥルーエンディングに到達するまでのプレイ時間は39時間半。
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全エリアの達成度が100%になるまでのプレイ時間は49時間41分。
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全ダンドリバトルでプラチナメダル獲得というミッションは未達成だけれども、これを達成しようとすると膨大な時間がかかりそうなので、自分は、ここまでで本作は終わりにすることにする。

幅広いプレイヤーを満足させる設計

感心したのは、幅広いレベルのプレイヤーが楽しめる設計になっていることだ。
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エンディングに到達するまでは、時間をかければ誰でも到達ができる難易度になっている。
探索を重ねていけば、少しずつピクミンの数が増え、オッチン(犬)のスキルや装備も強化されて、だんだんと攻略が楽になっていく。

そして、面白いのは、ノーマルのエンディングが終わってスタッフロールも流れ、いったんクリアとなった後、その気があれば、さらに残っている行方不明者の探索を続けることができること。
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ここから先は、やる気がある猛者だけが生き残れる世界で、難易度が跳ね上がっていく。
行方不明者全員を救出して地球に帰還することでトゥルーエンディングとなり、ここで満足をしてゲームを終了とすることもできる。

しかし、まだ飽き足らない者のためには、さらなるエンドコンテンツが用意されていて、クリアすることでようやく、ピクミンのオニオンを8色全部揃えることができる。
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さらにさらに、ゲーム中のダンドリバトルなどは、クリア時の成績によって銅メダルからプラチナメダルまでのランク付けがされていて、すべてのバトルでプラチナメダルを目指そうとすると、これはかなりシビアな道のりになる。
各プレイヤーが、どこまでを「ピクミン4」の終わりと定めるかによって、望めばいくらでも極めていける、奥の深い仕組みになっているわけだ。
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ダンドリを追求する楽しさ

中盤以降になってくると、敵も謎解きもレベルが上がってきて、行き当たりばったりではクリアできなくなってくる。
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そのため、マップやフロアのひととおりの配置を覚えて、どのような順番で進めていけば効率的かというダンドリを組む必要性に迫られることになる。
ここからが面白い。

失敗を繰り返しているうちに、だんだんと効率化を進めるためのポイントが見えてくるようになって、手際がよくなり、やり方が鮮やかになっていく。
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途中で追加されるコンテンツ「オリマーの遭難記」も同様で、初見でクリアできる前提ではないので、自分なりの作戦を考えて攻略ルートを考える必要がある。

キャラクターのレベルが上がるのではなく、プレイヤー自身の知識とスキルが上がることでプレイが上手くなっていくことの快感。
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これは、解きがいのあるパズルに取り組んでいるような、やみつきになる面白さで、ロジカルな思考の人は間違いなくハマる、底なしの奥深さがある。

この、ダンドリの追求する考え方は、仕事や整理整頓など、世の中のあらゆる場面で適用できそうなので、いい頭のトレーニングになるんじゃないかと思った。

圧倒的な自由度の高さ

このゲームの目的は、「宇宙探査中に行方不明になったオリマーを見つける」というもので、そこにたどり着くまでのルートは、完全にユーザーにまかせられている。

最低限必要になるフラグはあるものの、どこの惑星から攻略するかや、どういう順番でボス敵を倒してオタカラを集めるのかは、細かな制限はないので、かなり自由度が高い。
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オープンワールドにも似た、攻略されるべきエリアが広がっていて、そこを歩き回るうちに、自然と少しずつこの世界の法則がわかっていく。

いきなり強いボスに遭遇することもあるけれども、その時にはひとまず逃げて、後回しにしても全然問題ない。

この手の、自由度が高いゲームは、何をしていいかわからずに途方に暮れてしまうパターンもあるけれども、「ピクミン4」の場合、自動表示されるマップがとても丁寧なので、その心配がない。
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どこに敵がいるやか、洞窟の入口や、オタカラなどは全部マップ上に表示されているので、それを手がかりに、まだ未取得のオタカラの場所に行けば、取りこぼしがなく着実に前に進むことができるようになっている。

今、全体の何%の進行状況なのかが常に確認できるので、100%を目指して、ただひたすらに目の前にあるオタカラを回収していけばいい。
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まとめ

ということで、かなり面白かった今作。

ピクミンの過去作をやっていなくても、まったく問題なく「ピクミン4」から始めることができるので、ひとまず体験版をやってみるのがオススメ。
それで自分と相性が良さそうと思えば、体験版をクリアした続きから、製品版を遊ぶことができる。
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とくに、パズルゲームが好きな人や、トロフィーのコンプリートに燃えるような凝り性の人には、沼にハマるような中毒性があると思う。