山梨県小淵沢~長野県小諸の高原地帯を走る特別列車「HIGH RAIL1375」。その名前の由来は、この列車が通るJRの最高地点の標高1375mから。星空をテーマにした、とてもロマンチックなツアーが開催されている。
列車の始発駅は小淵沢駅だけれど、今回は、その次の停車駅である清里駅から乗車した。
清里駅前には、その昔に小海線の上を走っていたSL機関車が展示されている。
1日3便が運転していて、そのうち星空観測会があるのは、夜に走る「HIGH RAIL星空」。清里駅を18時45分に出発する。
夜のホームに列車が入ってきた。
2両編成の短い列車。
入口で車掌さんが出迎えてくれる。
車両は特別な作りになっていて、プラネタリウムが設置されているのが独特。
1号車は、窓の外が見やすい向きにシートが並んでいる。座席には星座の模様。
今回予約したのは、1号車のBOXシート。
全体が星空で統一されている。
2号車にあるプラネタリウム。
壁には本棚。
星に関する本が並んでいる。
本は座席に持っていって読むことができる。
車内Wifiに接続すると、オリジナルコンテンツを利用することができ、車両についたカメラからのリアルタイム映像を見ることもできる。
車内のどこからでも見られて、とても臨場感がある。
車内販売コーナーでは、食べ物、飲み物のほか、HIGH RAILの関連グッズも売っている。
JR線最高地点の駅である、野辺山駅に到着。標高は1345.67m。ここで、18時53分から19時42分まで、50分間ほど停車する。
ちょうど満月の日。きれいだけれど、星空観測には邪魔な存在。
野辺山駅の周辺には、宇宙電波観測所などの施設もある。
星空観測会は、駅の前にある銀河広場でおこなわれた。ナビゲーターの方が、冬の星座の解説をしてくれる。
少し雲も出ていたけれど、冬は空気が澄んでいて、星がよく見えた。
その後、列車は小諸に向かって小海線を走っていく。特急なので、途中駅はいろいろ飛ばして、小海駅、中込駅、佐久平駅にのみ停車。
途中の中込駅では、駅員さんがHIGH RAILの看板を持ってホームから見送ってくれたり、車掌さんや駅員さんのホスピタリティーがとても高かった。今回は佐久平駅で下車してお別れ。
終着駅の小諸まで行く場合、小諸駅が最寄りの高峰高原に併せて行くのもオススメ。標高2000mの高地で空気が澄んでいるので、雲がなければとても美しい星空が見られる。
毎週末と、夏休みの時期に運行中。詳細な運行日カレンダーや時刻表は「HIGH RAIL 1375」公式サイトをご覧ください。通年で運行していますが、日没が早く空気が澄む冬はとくにオススメです。
星空観測会の場所:JR駅最高地点「野辺山駅」