まどかに、とてもいい場所があると教えてもらって、明治神宮を散歩する。そういえば、明治神宮には、初詣に来たことがあるだけで、それ以外の時に入ったことがなかった。
明治神宮の中に御苑があるというのは知らなかった。
平日は、人もほとんどいなくて、貸し切りのような状態になっているので、「ここは実は、自分のために作られた御苑なのだ」という勝手な思い込みも出来る。
御苑の一番奥に、「清正井(きよまさのいど)」という井戸がある。
水が滾々と湧き出て、一年中涸れることがないのだという。
たしかに、冷たくて澄んだ水が、一体どこから来るのかというぐらいにどんどんと湧き出ている。
明治神宮というのは、日本でトップクラスの、いい「気」が流れている場所だと聞いたことがあるけれど、この井戸の周りは、いかにも良さそうな雰囲気だ。
原宿駅からほんの少し歩いただけで、何時間も電車で移動してきたかのような自然の中に、あっという間に入ってしまうというのは、不思議な気分だ。
こんなに都心のド真ん中に、こんなに深い緑があるとは、東京というのはスゴい街だと思った。