地球が静止する日

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上映期間中は、大々的に宣伝していた気がするので、かなりの大作かと思ったのだけれど、これは一体何をしたかったのか?というぐらいのショボショボな感じで、肩すかしをくらった気分だった。
序盤の、地球に隕石が近づいてくるところや、地球外生物とのファーストコンタクトのところは、かなりワクワクした。
地球人に対して説明される、「地球が死ねば人類は死ぬ。人類が死ねば地球は生き残る」というテーゼの提示も、なるほどなるほど、とかなり面白い展開と思った。
で、それからそれから?と期待しながら、どういうオチになるんだ、と観ていたので、エンドロールが流れた瞬間に「えぇーー!?」という叫びが口をついて出た。意外性のためにではなく、「これで終わるって、アリなのか?」という戸惑いのために。
そこはかとなく、全体的にB級感が漂っている一番の原因は、鉄人28号みたいな、のっぺりした鉄の塊状の、巨大ロボットみたいなヤツのせいじゃないかと思う。一応、CGは使われているものの、映像とかのエフェクトが前時代的で、昭和の特撮モノを見ているような気分になる。
アメリカの防衛庁長官みたいなエラい人が、小太りのおばさんというミスマッチさも、その雰囲気を助長している。
ちょっと、辛口の感想になりましたが。
でも、このB級感がたまらないという人もいるはずなので、そういうテイストが好きな人におススメ。
あと、キアヌ・リーブスのファンの人とか。
キアヌ・リーブスの、ひたすら淡々とした地球外生命体という役どころはハマリ役だと思った。
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