誰かにインタビューをするような時、これは面白い!と思うような話しになる時には、一つの共通点がある。
それは、「その人がよく知っていること」について話しをする時ではなく、「知りかけているが、まだよく知ってはいないこと」について話しをする時が一番面白い、ということだ。
会話の面白さは、キャッチボールのやりとりの中にある。
その意味では、最初から完成形を提示されるよりも、まだ未完成なものを、会話を通じて磨き上げていくという過程を共有したほうが、密度の濃い時間が流れやすい。
そして、そういう話しをした後は、話し手自身が振り返った時、「今日はまさかこんな話しになるとは思わなかったな」「自分は実はこんなことを考えていたんだな」といった感想を持つものなのだと思う。