栗で知られる小布施の町の老舗「小布施堂」。
毎年9月は、新しい栗の仕込みが始まる季節。
その9月初旬から1ヶ月ちょっとの間だけの期間限定で、本店でのみ提供されるのが「栗の点心 朱雀」。
完全予約制で、あらかじめ「チケットペイ」で予約をしてから行くことになる。去年はもたもたしていたら早期に完売して行けなかったので、今年は早めに申し込みをした。
入口で、チケットペイの予約画面を確認してもらい、案内をしていただく。
今回予約した席は、「えんとつ」のテラス席1番。
目の前に煙突が見える場所。今日は9月とはいえ、やや暑い日だった。
9月10月は、栗を収穫して1年分の栗あんを仕込む時期。
そして登場した「栗の点心 朱雀」。
栗あんの線が、とても細くて美しい。この餡には甘さはなくて、栗そのものの味がする。
香ばしいほうじ茶。
栗の実をそのまま押し固めて作った、奉書栗。
内側の中央部分には、甘い栗あん。それ以外はすべて甘さ控えめで、栗の風味がよくわかる。
「えんとつ」の店内。こちらは洋風でモダンな内装。
こちらが、小布施堂の「本館」。
とても趣のある建物。
歴史を感じさせる座敷。暖簾には小布施堂の栗の紋。
年月の積み重ねを感じる。
座敷から見える庭の景色も素晴らしい。
奥には茶室があるらしい丸窓。
裏口から出ると、菓子の工房の様子が外から見えた。
小布施堂の和菓子店「傘風楼」の通用口。北斎の画である「傘風子」をモチーフにしているという。
「傘風楼」の入口。
中は販売スペース。
栗あん大福。
定番の栗むし羊羹。9月はさらに、新しい栗を使っているのでまた格別。
こちらは奉書栗。
その外では、焼き立ての焼き栗も売っていた。
9月~10月の一時期、この場所でしか味わえない、超限定の「朱雀」。予約開始は、例年8月初旬頃に始まるので、狙うならこの時期の小布施堂のお知らせを見逃さないように要注意。