水晶堂

ローテンブルク

time 2010/08/22


 
ローテンブルクは、周りを城壁に囲まれた小さな町だ。
町で一番高い、市庁舎の塔の上に登ると、Rothenburg(赤い城)という名のとおり、城壁の内側が、赤い屋根の家で埋めつくされている様子がわかる。13世紀に帝国自由都市として繁栄したローテンブルクは、中世の雰囲気がかなり色濃く残っている。
 
この町の名物でシュネーバルというお菓子があって、これが旨かった。小麦粉生地をぐるぐると丸めて油で揚げた上に、粉砂糖やチョコレートをかけてある。ドーナツよりもずっとサクサクしていて、いかにも「お菓子!」という感じで、とても好み。
 
聖ヤコブ教会のすぐ向いにあったアンティークショップで、一枚の古ハガキを見つけた。消印の日付は読めなかったけれども、だいぶ古い年代にプラハから投函されたものであるらしい。雰囲気と字体の面白さに惹かれて、買ってしまった。
プラハからローテンブルク宛に出されたそのハガキが、何の縁でか日本に来ることになるとは、差出人は想像もしなかっただろう。その、ハガキの運命の数奇さを楽しむために、連れて帰ってきたような気がする。
 

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プロフィール

清水 宣晶

清水 宣晶

スケジュール調整サービス「伝助」代表。
インタビューサイトの聞き手として、知人や、縁があってお会いした人たちに聞いたお話しを文章にまとめることをライフワークにしています。
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