【ベストセラー】『繊細さんの本』HSP=気がつきすぎて疲れる人


今回ご紹介するのは、『繊細さんの本』です。

アメリカの心理学者、エレイン・アーロン博士が提唱した「HSP」という概念をご存知でしょうか。
High Sensitive Personの略で、敏感すぎる人、という意味です。

著者の武田友紀さんは日本で数少ないHSP専門のカウンセラーで、大手メーカーで研究開発に従事した後、分析力を生かして、カウンセラーに転身しました。

武田さん自身もHSPで、HSPの心の仕組みを応用したカウンセリングが評判で、日本全国から相談者が訪れています。

武田さんは、HSPの人のことを、親しみを込めて「繊細さん」と呼んでいます。
繊細さを、克服するべき課題ではなく、長所としてとらえて、その生まれ持った能力を活かすことはできる、というのがこの本のテーマになっています。

それでは、内容をみていきましょう。

繊細さは生まれ持った気質

繊細さんは、周りの人が気づいていない小さな変化を感じ取っています。
しかしそれは特殊なことではなく、生まれつき繊細な人は5人に1人の割合で存在するといいます。

背の高い人が身長を縮められないように、生まれ持った気質なので、繊細さんが鈍感になることはできません。

外部からのストレスに敏感に反応できる存在は、実は人間以外の高等生物にも見られ、繊細である、ということは、周囲の危険をいち早く察知して、種を生きながらえさせる、一つの手段ともいえるのです。

繊細さんは、周りの人のやさしさや、斬新なアイデアなど、良いことにもたくさん気づけます。
しかしそれだけではなく、痛みやストレスのようなネガティブな感情も同時に感じとってしまいます。
だからこそ、一人でゆっくりと心を休める時間が、人一倍大切なのです。

繊細さんは、多くのことに気づいてしまうので、そのぶん、周りの人に振り回されてしまいがちです。
だから、「私はこうしたい」ということを大切にして、自分の本音に耳をすませることが重要です。

環境からのストレスを防ぐ

繊細さんは、わずかな光や物音からも、さまざまな情報を感じ取ってしまうため、そこからストレスを受けている、ということもよくあります。

自分を変えよう、我慢しよう、と努力するのではなく、まずは物理的にシャットアウトしたり、環境のほうを変える、ということが基本です。

たとえば、
・サングラスや伊達メガネをして、必要以上のものが見えないようにブロックする。
・ノイズキャンセリング機能つきのイヤホンや耳栓で、気になる音を遮断する。
・マスクをしたり好きな香水をつけることで、嫌な匂いを遠ざける。
といったことで予防をしていきます。

また、楽しいイベントも刺激の一つになりますので、イベントの後には何もしない休みの日をあらかじめ入れておく、ということも、疲れを予防する方法になります。

非・繊細さんとの違いを知る

相手の感情を察しやすく、場の雰囲気を読み取りすぎてしまう繊細さんは、どのように人間関係を築いていけばよいのでしょうか。

たいていの繊細さんは、「繊細ではない人と、自分とは感じ方が違う」ということをわかっていません。
そのせいで、つい言葉にしなくても察してもらえると思ってしまい、すれ違いに傷つくことになります。

繊細さんと、非・繊細さんの感覚の違いは、繊細さんの想像を遥かに超えているため、まず、「実は相手は何も感じていないのではないか」と考えてみることが第一歩になります。

自然と気配りできてしまう繊細さんからすれば、非・繊細さんは配慮の足りない人に見えやすいです。

しかし、その人も意地悪をしようとしているのではなく、繊細さんの気配りのレベルが、他の人に比べて高すぎるのです。
そのことを自覚出来ていると、気持ちが楽になります。

繊細さんの5つの力

繊細さんには、共通する5つの力があるといいます。
それは、
・感じる力
・考える力
・味わう力
・良心の力
・直感の力
です。
これらはすべて、繊細な感性の持ち主であるからこそ、持ち合わせているものです。

これらの力と、料理や計算、計画性など、自分の強みをかけ合わせると、より大きな効果が発揮されます。

たとえば、洋服のコーディネートが得意な店員さんが、お客さんとの会話から、「可愛らしい感じの服を着たい」といったニーズを察知して、おしゃれでかわいい服を提案する、ということです。

繊細さんの強みは、感じる、味わうといった「心と体」を土台に発生しているので、全力を出すには、自由に感じていい、安心できる場所にいることで力を発揮しやすくなります。

マルチタスクを避ける

繊細さんが社会生活で消耗することが多いのは、体よりも頭のほうで、それは、「考え疲れ」や「緊張疲れ」が引き起こしているものです。

一つひとつにしっかり取り組む傾向にある繊細さんは、マルチタスクが苦手なため、いろいろな仕事が同時に重なると大きなプレッシャーを感じてしまいます。

そんな時に心がけると良いのは、「一つひとつやっていこう」と思うことです。
もともと、ひとつずつ取り組むことは得意なので、目の前の仕事とは関係ないことを追い払って、順番に片付けていきましょう。

また、繊細さんはいろいろなことに気づきやすいため、あらゆることに対応しようとしてしまいます。
その場合は、「気づく」と「対応する」とを分けるとやりやすくなります。

気づくことは止められませんが、それに対応するかどうかは選ぶことができます。
やるべきと思うことが次々に出てきて、時間がかかりそうに思えたら、気づいても対応しない、という選択も必要です。

なぜかいつも忙しくなり、仕事がたまっていく、というときは、気づいたことすべてに対応しようとしていないかを振り返ってみてください。

心身ともに健康に働くためには、対応すべきことを自分で選んで、致命傷でなければ対応せずに放っておく、ことも大切なのです。

まとめ

と、いうことで今回は「繊細さんの本」の内容を解説しました。

本の中では、著者である武田さん自身の体験も含めて、さまざまな「繊細さん」のエピソードが紹介されていますので、より具体的に、その特徴について理解ができるようになっています。

また、HSP診断テストのサイトがありますので、自分の「繊細さん」度合いをチェックしたいという方は、こちらからテストをしてみてください。

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