イギリス聖地紀行


イギリス聖地紀行(沢田京子/トラベルジャーナル)

イギリスのコーンウォール地方や、スコットランド地方にある、大昔から残るストーンサークルなどの古代遺跡をめぐる旅の記録。
紀行文としての記述がメインなので、それぞれの詳しい場所や行き方についてはまったく案内がなく、その考古学的な解説などもすっ飛ばして、そこで感じたことや、その場での体験に焦点をあてて書かれている。
筆者は、とても感覚的に鋭敏な人のようで、行った先々の遺跡で色々と不思議な感覚を体験していて、そういう話しが変わっていて面白い。
ストーンヘンジのような比較的有名な古代遺跡だけでなく、一般的なガイドブックにはまったく載っていないような、非常にマイナーな遺跡について細かく説明がされている、とても貴重な本だと思う。
【名言】
「あのサークルは妖精の輪なんだよ。もう一ヶ月も過ぎてしまったが、毎年夏至の夜明けにあのサークルの中で、別世界に通じる扉が開くんだと。一年に一度だけ。そして、いったん別世界に入ってしまった者は、もう戻ってこない。あっちが良すぎて戻りたくないのかもしれないけどね。」(p.12)
英国に残る民間伝承の中で印象的なもののひとつに、「妖精の道」がある。広々とした草地には、人間の目には見えない妖精の道があって、もしうっかり、その道の上に家を建ててしまったら、その家のドアや窓はどんなにしっかりと鍵をかけておいても、夜中には開け放たれてしまう。妖精が通るために開けてしまうからである。(p.19)
英国の古代遺跡研究家のジョン・ミッチェルは、巨石(メガリス)に取り憑かれた人間をメガリソマニア(巨石狂い)と呼んでいる。メガリソマニアは、一度でも石の呼び声を耳にすると、あちこちの聖地に出かけて行かなければ気が済まない。そんな人々は世界中で増えているようだが、かく言う私もその一人のようだ。(p.227)
【謝辞】
この本は、木戸さんに送っていただきました。
ちょうど、自分がイギリスに行く数週間前に木戸さんもイギリスに行っていたという偶然によって、この本にもめぐりあうことが出来ました。

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