天才になる瞬間―自分の中の未知能力をスパークさせる方法
(斎藤孝/青春出版社)
【コメント】
斎藤孝という人は分析好きな人だ。あらゆる感覚的なテーマを理論化して言葉に落とし込もうとする。この本では、古今東西の「天才」と呼ばれる人物を分析対象にして、そのブレイクスルーの原因となった要素について考察をしている。
ただ、どれも、伝記的な読み物としては面白いけれども、体系化するにはちょっとこじつけの風が強く、納得度はあまり高くなかった。
【名言】
ウォルト・ディズニーに憧れていた手塚治虫は、「白雪姫」だけで50回以上、「バンビ」は80回以上観たといいます。「優れたものを徹底的に細分化して研究する」という作業は、素人がプロの水準に突き抜けるための常套手段でもあります。(p.64)