深夜食堂


深夜食堂(安倍夜郎/小学館)

※2009年10月現在、4巻まで発売中
深夜にのみ営業して、材料さえあれば客の注文に応じて何でも作るという食堂の物語。「材料があれば」と言いつつも、客が突然何を頼んでも作れてしまうので、どれだけ材料のストックがあるのかが、いつも不思議に思うところ。
場所は、東京のどこかの繁華街のはずれであるらしく、食べ物そのものよりも、その食堂で頼むメニューから垣間見える、それぞれの客の人生や、その食堂でたまたま居合わせた客同士の交流がテーマになっていることが多い。
グルメ系マンガも、ひととおりのレパートリーが出尽くして、こういう、ちょっと変わった設定の作品が増えてきたような感じがする。
この「深夜食堂」の場合は、見た目としてはそれほどすごく美味しそうには描かれてないけれど、それでも、出てくるメニューが素朴で、想像しただけで食べたくなるようなものばかりだ。こんな食堂が実際にあったらいい。
【名言】
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「・・ごくろうさん、カツ丼おごらせてくれよ。」
「いや・・親子丼にしてもらえないかな。」
ホントわかりやすいだろ、カッちゃんてヤツは。(p.98)