「フリンジ・サイエンス」というのは、疑似科学のことであるらしく、幽体離脱やテレポーテーションや透明人間など、通常の科学の範疇から外れたなテーマを扱うもので、それだけで、かなり面白そうな雰囲気がする。
いきなり、死者の記憶を読み取るという、清水玲子の「秘密」で見たような展開から始まり、しかもFBIやハーヴァード大学がそれを大真面目に研究しているというスケールの大きさが最高に良い。
ドラマでよくここまで制作費をかけられるな!と驚くぐらいに、映画並みのクオリティーで細かいところまでよく作りこまれている。第1話を作るだけで1000万ドルかかっているらしい。
この調子で連続ドラマを作り続けていたら、いったいどれだけコストがかかるのか想像もつかないけれど、それでもペイすると見込めるほどの自信作なのだろう。
実際、かなり先の展開が気になる構成になっていて、隠し要素や、謎めいたアイコンなど、話題を生み出すような要素が散りばめられているので、口コミで大きく広がっていくポテンシャルを持っている作品だと思う。
DVDの特典映像として、第一話全編にわたって監督がコメンタリーをつけているものが収録されているのだけれど、これが、制作の舞台裏がよくわかる話しで、作品そのものに匹敵するぐらい面白い。
ファーストシーズン第1~5話 2010/2/24(水)レンタル開始
http://wwws.warnerbros.co.jp/fringe-dvd/