日曜洋画劇場40周年記念 淀川長治の名画解説
子供の頃の記憶ながら、今でも強烈に印象に残っている、「日曜洋画劇場」の淀川長治さんの解説だけを50本もまとめたDVD。
こうしてあらためて見直すと、淀川さんの解説というのは名人芸だ。どんな映画であっても、必ず「観たい」と思わせるような話し方をする。実際に観てみると、期待したほど面白くなかったりすることもあるのだけれど、そういう映画でも、作品のポイントを説明してもらうと、そんなものかと納得してしまうところがある。
このDVDに収録されている映画は、いずれも80年代を中心とした有名な作品ばかり。DVDの特典として、「現存する最も古い解説映像」と、「最後の解説映像」の2種類の映像が収められている。淀川さんは、この「最後の解説映像」収録の数日後に亡くなったという。ガラガラ声で、まさに最後の力を振り絞って伝えようとしている解説だ。
後世になっても名解説を再び聞くことが出来る、こういうDVDを発売してくれたことは本当にありがたい。