シルク・ド・ソレイユ「QUIDAM(キダム)」のバンコク公演に行ってきました。
シルク・ド・ソレイユは、複数のショーを並行して行っていて、大きく分けると、場所が固定のレジデントショー(常設公演)と、場所を移動するツアーショー(巡回公演)の2種類があります。
たとえばラスベガスで観られる「O(オー)」や「Ka(カー)」は毎日同じ場所で公演をしていますが、「QUIDAM」は、世界中のあちこちの街を巡業しながら、現地で舞台を設営して公演をするタイプです。いわゆる本来の「サーカス」に近い形と思います。
僕はこの「QUIDAM」の舞台がとても好きで、その洗練された技術や、突き詰めたパフォーマンスを観る度に涙が出てくるのです。
日本でも2003年に公演がありましたが、それを観て以来、タイミングが合う時に巡業を追いかける形で世界各地に観に行っています。(ちなみに、内容はどこの街の公演でも同じです)
【過去の「Quidam」レポート】
・QUIDAM(ニューキャッスル公演) 2009年4月
・QUIDAM(サンパウロ公演) 2010年3月
会場は、バンコク市街から少し離れた場所にある「IMPACT ARENA」。
タイでもどの国でも、これだけたくさんの人が観に来るのを見ると、シルク・ド・ソレイユは国境を越えたエンターテイメントなのだということを感じます。
いよいよ開場。
タイの国家が流れ、それと同時に全員が動きを止めて、その場で直立不動の姿勢をとりました。
国民が国や王族を心から敬愛しているんだなあと感じます。
そして開演。
(※上演中は撮影禁止なので、パフォーマンス中の写真は「シルク・ド・ソレイユ」公式ページのものです。)
演目やその順番そのものは、最初に観た12年前から変わっていないものの、内容は若干変更になっている部分がありました。
一番違いが大きかったのは中国ゴマを使った「ディアボロ」で、以前は中国人の女の子3人でやっていたところを、1人で演じる内容に変わっていました。
子供は成長が早いので、ロングラン公演のうちにパフォーマーが替わることは避けられないのかもしれません。
「ディアボロ」の、3人の呼吸が絶妙に合ったパフォーマンスがとてもとても好きだったので、それが見られなかったことは残念だったのですが、新しいパフォーマーも文句なしの超絶技巧の持ち主で、圧巻の内容でした。
縄跳びの「スキッピングロープ」では、日本人の田口さんがパフォーマーとして引き続き出演しているのを観ることが出来、とても嬉しかったです。
この方はいったい何年これを続けているんだろう・・。
想像を絶する運動量で連続して縄を跳び続ける動きは短距離ランナー以上にハードなはずで、それを第一線でやり続けるというのはスゴいことだと思います。
何回観ても・・素晴らしい!
やっぱり、この「QUIDAM」をまた観れたというだけでも、タイに来てよかった。
夢の余韻にひたったままの気分で、そのまま帰途につき、スワンナプーム空港へと向かいました。